こんにちは、多汗ライターカンタです。
最近は、家庭用のイオントフォレーシス機器の普及により、自宅で気軽に手、足、脇の多汗症治療ができるようになりました。
ですが一方で、ネット上では「イオントフォレーシスは効果がない」といったネガティブな口コミもたまに目にします。
僕自身、過去に5種類のイオントフォレーシス機器で手、足汗の治療をやってみたのですが、たしかに効果が今ひとつな機器や、イオントフォレーシス治療自体の欠点なんかもわかってきました。
そこで今回は、「イオントフォレーシスで効果が得られないケース」についてお話しします。
後半では、主要5機器を実際に使用した感想もまとめていますので、イオントフォレーシス治療を検討中の方はぜひ参考にしてください!
目次
イオントフォレーシスは効果がないって本当?
「初期治療」が終わるまでに時間がかかる
まずイオントフォレーシス治療そのものの特徴として、初期治療が完了するまでに時間がかかります。
前提として、イオントフォレーシスは下記の「初期治療」と「維持治療」の2段階に分けられます。
初期治療(第一段階) | 毎日治療×4、5週 |
維持治療(第二段階) | 週1回治療 |
およそ4~6週ほど毎日治療を続けると、一時的に制汗効果が得られるのですが、ここで初期治療が完了です。
その後は週に1、2回の治療(維持治療)で効果が持続するケースが多いのですが、初期治療が完了するまでにやめてしまう人が多いのが現状のようです。
最初の効果を確認する前に、見切りをつけてしまうということですね(+_+)
治療開始から最初の効果が現れるまで、目安として家庭用機器の場合は毎日、通院治療の場合最低でも週1、2回治療する必要があります。
一度の治療時間は10~20分程度ですが、これを毎日続けるとなると少なからず根気が要ります。
部分的に効果が無いケースがある
イオントフォレーシス治療は、微弱電流の通った水に手を浸けて、電流で汗腺を窄めるという治療になります。
この仕組み上、機器によっては皮膚の分厚い箇所に効果が出ないこともあります。
例えば、指の付け根のぷにぷにしたところや、側面ですね。
このあたりは機器によって効果の現れ方が全く異なるのですが、この後の比較項目を参考にしてください。
足うらは特に効果が出づらい
前述のとおり、皮膚の分厚い箇所は効果が出づらいです。
手のひらに比べて足裏は皮膚が固く、厚いので、完全に発汗を抑えるのは難しいですね。
僕自身、主要5機器すべてで2ヶ月以上試してみましたが、医療先進国のドイツ製のサーリオだけ全範囲に効果があったという感じです。
それ以外のDermadry、ドライオニック等は皮膚の薄い?かかと部分にしか効果がありませんでした(;・∀・)
主要5機種すべて使ってみた【最も効果があったのは?】
①皮膚科でのイオントフォレーシス「IP30」
制汗効果 | |
続けやすさ | |
治療頻度 | 週2~3回 |
効果が出るまで | 1ヶ月半 |
コスト | 保険適用で1回1,000円程 |
総合評価 |
僕が初めてイオントフォレーシスを体験したのは、20歳の頃に通った地元の皮膚科です。
「IP30」という機器での治療でしたが、現在も皮膚科の多くがこちらの機器が導入しているようです。
週2回の治療を6週ほど続けたあたりで、手のひら全体の50%ほどの範囲の発汗が止まりました。
ですが結果的には「1ヶ月半通院して、半分止めるのがやっとか…」と物足りない気持ちが強かったのと、半永久的に通院する煩わしさを考えると続きませんでした(+_+)
とはいえ、保険適用で3割負担になるので、1,000円前後で試すことができたのでコスパは良かったです。
「とにかくイオントフォレーシスがどんなものか体験してみたい」という方は、まずはお近くの皮膚科等に問い合わせてみてください。
②drionic(ドライオニック)
制汗効果 | |
続けやすさ | |
治療頻度 | 毎日→1日おき |
効果が出るまで | 1ヶ月 |
コスト | 234$(25,000円程) |
総合評価 |
初めて使用した家庭用イオントフォレーシス機器が、こちらのドライオニック。
1ヶ月間、毎日30分間の治療を続けた結果、水に浸かっている部分の発汗は止まりました。
ですが、機器の構造上、手全体の半分しか水に浸からないので、全体的な効果は今ひとつです。
足裏にいたっては、全体の3割ぐらいしか浸かりません(泣)
また、片手ずつの治療になるのと、1度の治療時間が30分と長めなので、両手足の治療を1台で行うと2時間かかります。これを毎日続けるのはかなり今季が必要ですねorz
③Iontoderma(イオントダーマ)
制汗効果 | |
続けやすさ | |
治療頻度 | 毎日→1日おき |
効果が出るまで | 1ヶ月 |
コスト | 399$(43,000円程) |
総合評価 |
アメリカ製のドライオニックに対して、カナダ製のIontoderma(イオントダーマ)。タオ家の家庭用機器2代目です。
制汗効果、効果の持続性はドライオニックにやや劣るかな?という感じですが、なにより治療時間が両手20分で済むのは快適でした。
ただ、1年使った結果皮膚の厚い指の付け根部分(下記写真)は効果がありませんでした(~_~;)
それから、仕様上10分おきに手動でプラス、マイナスのコードを差し替える必要があります。
④Dermadry(ダーマドライ)
制汗効果 | |
続けやすさ | |
治療頻度 | 毎日→1日おき |
効果が出るまで | 1ヶ月 |
コスト | 349$(38,000円程) |
総合評価 |
Iontoderma同様カナダ製のDermadry(ダーマドライ)。家庭用機器3代目。
効果、使用感はIontodermaとほとんど同じで、唯一異なる点は、コードの差し替えが不要なところです。
定価もIontodermaより5,000円ほど安価なので、この3つの中ではDermadryがおすすめです。
⑤Saalio(サーリオ)
制汗効果 | |
続けやすさ | |
治療頻度 | 毎日→週1回 |
効果が出るまで | 2~3週間 |
コスト | 89,800円 |
総合評価 |
ドイツ製のサーリオ。家庭用機器4代目です。
はっきり言って、上記4種類の機器とは比較にならないぐらい効果の持続性が高いです。
3ヶ月前からサーリオを使用していますが、おそらく先5年、10年と使い続けることになるかな…?
現在は、サーリオのおかげで週1回10分の治療でサラサラ(むしろガサガサ)の状態をキープしています。
僕はレベル3の多汗症ですが、初期治療が完了するまでの期間も2週間程度だったので驚きました(;'∀')
唯一初期コストがネックになりますが、他の機器のように定期交換が必要な消耗品がなく、また返金保証もついています。
「イオントフォレーシスで多汗症治療するならコレ!」と自信を持って推奨できる商品です。
従来機のデメリットを全て克服したサーリオ
サーリオが他機器に比べて優れていた点
改めて、サーリオが他機器に比べて優れていた点をまとめておきます。下記の通りです。
- 初期治療が完了するまでの期間が短い
- 週1回10分の治療で効果が持続
- 皮膚の厚い指の付け根あたりにも効果あり
- 足裏にも一定の効果があった
- コードの差し替え等が不要
- 定期交換が必要な消耗部品が無い
- 唯一日本の通販サイトから日本語購入できる
自宅で、かつ週1回10分の治療で手、足汗の治療ができる機器は現時点でサーリオぐらいでしょうか。
もちろん、多汗レベルや肌質等によっても個人差があるかもしれませんが、レベル2以上の多汗症(見た目で汗がかいていることがわかる)であれば、サーリオを選んでおいて間違いないかなと思います。
日本語サイトから取り寄せられます
サーリオを推奨したい理由の一つに、「日本の通販サイトから購入できるから安心」ということも挙げられます。
前述の通り、現時点で日本のサイトから日本語注文できるイオントフォレーシス機器はサーリオのみです。
サーリオは、AHCの日本語版公式ページから購入可能となっています。
現状、日本製のイオントフォレーシス機器は無く、何れの製品も医療先進国からの輸入取り寄せになるのですが、サーリオは日本人のカスタマーとやり取りができるという点で安心ですね。
イオントダーマを購入した際、輸入時にトラブルが起きてカスタマーとの英語でのコミュニケーションが必要になったのですが、かなり手こずりました(-_-;)
一度購入すると長く使うものなので、購入後のアフターサービスのことを考えてもサーリオをおすすめしたいです。
家庭用イオントフォレーシス比較表
最後に、今回紹介した4種類の家庭用イオントフォレーシス機器の比較表を載せておきます。
商品画像 | ||||
商品名称 | サーリオ | Dermadry | iontoderma | ドライオニック |
用途 | 手・足・脇 | 手・足・脇 | 手・足 | 手・足 |
制汗効果 | ||||
治療時間 | 10分 | 20分 | 20分 | 30分(片手ずつ) |
電極方向 | 自動変更 | 自動変更 | 手動変更 | なし |
価格 | 89,800円 | 約38,000円 | 約43,000円 | 約25,000円 |
消耗部品 | なし | 電極板、タオル | 電極板、パット | 電池、フェルト |
注文言語 | 日本語 | 英語 | 英語 | 英語 |
総合評価 |
※表が切れている場合は→にスクロールしてください
まとめ:「イオントフォレーシスは効果がない」の真相
というわけで、「イオントフォレーシスは効果がない」の真相についてのまとめと、主要5機種の比較レビューでした。
レベル3の多汗症(汗が滴れ落ちる)の僕でも効果が得られたので、継続すればきっと発汗を緩和させることができます。
初期治療が完了するまでの時間が長いことがネックですが、サーリオなら最大限初期治療を時短して、週1回の継続治療に移行することができます。
高い機器を買ったところで、日々の治療のモチベーションが続かなければ本末転倒なので、ぜひ最初から高性能の機器を導入されることをおすすめします。
僕自身、サーリオのおかげで大げさでなく人生が変わったので、同じ悩みを抱える人にぜひ効果を体感してみてほしいです!