こんにちは、多汗ライターカンタです。
「手汗がヒドイせいで、手を繋いだり、握手するのをためらってしまう…。なんとか手汗を改善したいけど、良い対策方法は無いかな?本当に効果のある方法だけ知りたい!」
本記事はこういった方に向けて書いています。
僕自身、レベル3の手掌多汗症持ちでして、これまで6年間ほどあらゆる手汗対策グッズ、治療を試してきました。
そこで今回は、レベル3の多汗症の僕でも制汗効果を実感できている手汗クリーム、治療を厳選して3つ紹介したいと思います。
巷で言われている「カフェインの摂取を控えると手汗がおさまるよ」とか「ツボを押せば止まるよ」的な効果が曖昧なものではなく、本当に手汗をストップさせる方法だけが知りたいという方はぜひ参考にしてください。
後半では、6年間の手汗対策で行きついた、効果的な組み合わせについても紹介します。
目次
手汗対策に効果的なクリーム、治療3選
①テサラン
これまで10種類以上の制汗剤を使い比べしてきましたが、中でも効果があったのが「テサラン」という手のひら専用の制汗クリーム。
手の制汗剤の主原料は「塩化アルミニウム」が主流ですが、テサランはより肌に優しく制汗効果の高い「クロルヒドロキシアルミニウム」が使用されています。
僕自身、これまでクリームタイプの制汗剤はほとんど効果が得られず、正直あまり期待していませんでしたが、テサランはレベル3の手汗にも一定の効果がありました。
手が乾いている状態で塗ると、その瞬間手汗がピタッと止まり、サラサラの状態になります。
また、公式サイトでも記載がある通り、一度塗ると手を洗うまではサラサラの状態をキープしてくれます。使用感としては、汗が出ていないのに「発汗している感覚」自体は残るので不思議な感じです。
多汗症レベル3の僕の場合、さすがに緊張するシーンなどでは100%ストップというわけにはいきませんが、制汗クリームとしてはかなり効果があるほうですね。レベル1程度の手汗であれば、ほとんどシャットアウトできるのではないでしょうか。
公式サイトでは現在1本分無料のキャンペーンが実施されているので、ぜひチェックしてみてください!
②フレナーラ
こちらも手のひら専用の制汗剤となるのですが、テサランのようなクリームタイプではなく、ジェルタイプとなります。
テサラン同様「クロルヒドロキシアルミニウム」が主原料なのですが、一度汗が止まると、数週間効果が持続するという優れもの…!
起床後と就寝前の1日2回の塗布を、数週間継続することで、最初の効果が得られます。一旦汗がピタッと止まるのですが、また数週間経つと発汗が始まるので、また1日2回の塗布を繰り返すといった感じです。
僕の場合は下記のサイクルで効果を持続させていました。
↓
3週間ぐらいで制汗効果実感
↓
1ヶ月ほど完全に汗が止まる
↓
発汗が始まったら、また就寝前に塗る
このループで、継続的に制汗効果を得ることができていました。何度か繰り返すと、感覚的に「また汗が出てきそうだな」とわかってくるので、その都度フレナーラを塗るといった感じですね。
塗ってる最中に汗が出ると効果が減退するので、ドライヤーで冷風を当てながら使用していました。
そんなフレナーラは、公式サイトで初回850円で購入できるので、ぜひチェックしてみてください!
③イオントフォレーシス治療
最後に、僕自身3年程実施している治療法イオントフォレーシスの紹介です。
イオントフォレーシスとは…?
水の入った容器に手、足をつけて、10~20mAの微電流を流して汗腺を麻痺させる治療法です。
手術のような半永久的な制汗効果は得られませんが、週1回の自宅治療でサラサラの状態をキープできます。
従来は、週3回ほど皮膚科に通院して受ける治療なのですが、最近は家庭用の専用機器が普及し、自宅でイオントフォレーシス治療ができるようになりました。
僕自身、AHCの日本版通販サイトから「Saalio(サーリオ)」という機器を取り寄せて、以来週1、2回の頻度で治療しています。
イオントフォレーシスのおかげで、手汗を完全に抑えることがきています。
機器自体は決して安価ではありませんが、通院治療を受けること、ETS手術が回避できることを思うと、それだけの価値はあるのかなと思います。
僕の場合、イオントフォレーシスのおかげで控えめに言って人生が変わりました。制汗剤などに頼らず、根本的に汗を止めたいという方は、ぜひチェックしてみてください!
自宅用イオントフォレーシスについて
イオントフォレーシスの効果と治療法
上記で紹介した自宅用のイオントフォレーシスですが、具体的な治療方法、期間、効果についてまとめておきます。
治療方法は、前述の通り、微弱電流の通った水に手をつけて汗腺をマヒさせます。10~15分の治療を1日1回行うのですが、始めは毎日欠かさず続けます。
2~3週間すると発汗が止まり始めるので(個人差あり)、そこから治療頻度を週1回に減らして、効果を持続させるようなイメージですね。
制汗効果はあくまで一時的なものに過ぎませんが、継続する限りは効果が持続します。週1回の治療で済むようになると、ずいぶん楽になりますね。
序盤の数週間は毎日続ける必要がありますが、ここは辛抱が必要です。まずは3週間を目安に続けてみてください。
自宅用イオントフォレーシス主要4機器比較
これまで下記4つの主要イオントフォレーシス機種を使用しました。
- Dermadry(カナダ製)
- ドライオニック(アメリカ製)
- iontoderma(カナダ製)
- サーリオ(ドイツ製)
それぞれマニュアルにしたがって一定期間使用したので、参考までに比較表を作ってみました。下記の通りです。
商品画像 | ||||
商品名称 | サーリオ | Dermadry | iontoderma | ドライオニック |
用途 | 手・足・脇 | 手・足・脇 | 手・足 | 手・足 |
制汗効果 | ||||
治療時間 | 10分 | 20分 | 20分 | 30分(片手ずつ) |
電極方向 | 自動変更 | 自動変更 | 手動変更 | なし |
価格 | 89,800円 | 約38,000円 | 約43,000円 | 約25,000円 |
消耗部品 | なし | 電極板、タオル | 電極板、パット | 電池、フェルト |
注文言語 | 日本語 | 英語 | 英語 | 英語 |
総合評価 |
※表が切れている場合は→にスクロールしてください
というわけで、サーリオが効果、使いやすさともにピカイチでした。
コスト面はサーリオが断トツで高額ですが、治療時間が短く済む上、制汗効果も桁違いなので、結果的にコスパは一番良かったなと思います。
それから、日本の通販サイトで取り寄せられるという点と、返金保証が付いている点でも安心して購入することができましたね。
テサランとサーリオの併用がおすすめ
「側面」には効果が無いイオントフォレーシス
さて、そんなイオントフォレーシスですが、1点だけ欠点があります。
それは、水につからない手の側面には効果が無いということです。
「水を多めに入れて浸かるようにすればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、水量を増やした場合、全体的に著しく制汗効果が下がります。
その上、手の側面は皮膚が分厚いこともあり、そもそも汗腺をマヒさせることが難しいということが3年続けた結果わかってきました。こればかりはサーリオでもどうしようもないので、諦めるしかありませんorz
部分的にクリームでカバー
イオントフォレーシスのおかげで、握手やハイタッチ、スマホ等の貸し借りなどで相手に気を使う煩わしさからは解放されたのですが…
仕事上書き物をすることが多い僕としては、手の側面の汗が止まらないのは結構不便です。
なので、手の側面だけは「テサラン」でカバーするようにしています。
まとめ:手術をせずに手汗対策ができる時代
というわけで、6年間の手汗対策の結果、テサランとサーリオの二刀流がベストだという答えに行きつきました。
制汗剤ならテサランかフレナーラ、イオントフォレーシスならサーリオ一択ですね。
余談ですが、僕が学生の頃はまだ手汗専用の制汗剤などありませんでしたし(あって塩化アルミニウム原液ぐらい)、ましてや海外から自宅用の治療機器を取り寄せられるなど知る余地もありませんでした。
現在はレベル3の多汗症でも手術をせずに自宅で治療ができる時代なので、本当に生きやすくなったなと思う今日この頃です。
今回はこのへんで失礼します!