こんにちは、多汗ライターカンタです。
今回は、カナダ製の家庭用イオントフォレーシス機器「Dermadry(ダーマドライ)」の使い方と、実際に使用した感想について紹介します。
僕自身、手、足、脇の多汗症で(手はレベル3)、これまで6年程あらゆる治療、薬に課金してきました/(^o^)\
現在は、Saalio(サーリオ)というスイス製の他機器を愛用していますが、2019年に入ったあたりから、頻繁にこの「Dermadry」のレビューを見かけるようになり、気になって取り寄せちゃいました。
「Dermadryの使い方が知りたい」「Dermadryで本当に多汗症が治るの気になる」といった方はぜひ参考にしてください。
目次
Dermadry(ダーマドライ)の使い方紹介
Dermadryには説明書が同梱されていますが、こんな感じですべて英語表記…(+_+)
とはいえ、使用手順はとっても簡単です!治療開始までの流れは下記の通りです。
- 容器に電極版とタオルをセット
- 左右の容器に水を500mlずつ入れる
- コンセント、本体、ケーブルをそれぞれ接続
- 本体画面で治療の設定を行う(下記で解説)
- 電源長押し→ランプが点灯したら手を浸ける
本体画面での治療設定
本体画面の設定について解説していきますね。
画面左から順に…
- 治療部位の選択(脇、手、足)
- 電圧の強さ調整(mA)
- 治療時間
①治療部位の選択
Dermadryの「totalセット」は、手、足、脇の3部位の治療を行うことができます。
まず、その3部位の中から治療部位をセレクトします。
脇の場合、↓の付属の脇用機器をケーブルに繋いで使用します。
写真右のカバーを水で浸して、左の部品にかぶせます。それを電極板の代わりにケーブルで接続。これを脇に挟んで使用します。
②電圧の強さ調整
続いて電圧の強度の設定です。まずは様子見で1~3mAぐらいに設定します。そこから耐えられる範囲で1mAずつ上げていってください。
Dermadryのカスタマーに問い合わせたところ、電圧数を高くすればするほど制汗効果が高まるとのことです。ただ、くれぐれも無理のない範囲で使用してください。
ちなみに僕は、手のひらと脇は9mA、足の裏は18mAで使用しています!
③治療時間
治療時間は、下記の通り決まっています。
- 手:20分
- 足:20分
- 脇:15分
治療部位の選択、電流の設定、治療時間の確認が済んだら、右下の電源ボタン長押し。すると、緑のランプが点灯します。
手、足を浸けると、自動で電流が入って治療がはじまります。
タイマーが0になると、電流が止まって治療終了です。
治療後はトレイや電極板をしっかり拭いて乾かしておきましょう。
レベル3汗男がDermadryを3ヶ月使った結果
ここからは、多汗症の僕自身が実際にがDermadryを3ヶ月使ってみた感想です。
1ヶ月間毎日使用した結果…
結論から言うと、Dermadry(ダーマドライ)は多汗症レベル3の僕の手汗にも一定の効果がありました。
まず手のひらの効果についてです。
1日20分の治療を毎日継続。
電圧は、試しに10mAからスタートしてみたものの、わりとビリビリきたので5mAに設定して始めました。
2周目ぐらいからは電圧に慣れてきて、最終的には9mAまで上げて続けています。
肝心な効果ですが、使用開始から一ヶ月ちょっと経ったあたりで、水に浸かっている大半の部分の発汗が治まりました。
イオントフォレーシスの効果自体はすでに実感済みでしたが、改めて電気治療の効果はスゴイ…。
効果の持続性はいまひとつ…?
イオントフォレーシスの特徴として、一旦発汗が治まると、しばらくの間効果が持続するということで、試しに治療頻度を週1回に減らしてみました。
しかし、これだとすぐに汗が復活してきました(;'∀')
その後、僕の場合2、3日おきの治療を続けると効果が持続するということがわかってきたので、それからは基本的に2日に1回のペースで施術しています。
全体の50%ぐらいの範囲に効かない?
レベル3の多汗症にも一定の効果が見られたDermadryですが…。
完全に発汗が止まったのは、手のひら全体の半分くらいの部分でして、あとの半分はほとんど効果が見られず(>_<)
具体的には、下記の写真のマーカーで囲っている部分です。皮膚の分厚い指の付け根、側面、指横は現在もしっかり汗をかいています(笑)
ちなみに、この特徴は同じカナダ製の機器のIontodermaとまったく同じ。
手を触ると普通に湿っているので、多分、握手とかハイタッチしたら普通に「汗すご!」ってなると思います(笑)
とはいえ、治療する前の状態を考えると全然マシです(>_<)50%の発汗がカットできたので、不快感はかなり軽減しました。
足、脇の効果は?
僕は、足、脇にも使用できる「total」を購入したので、手と同様に足、脇の治療も行いました。
足に関しては、3ヶ月続けた結果ほとんど効果が得られず。やはり皮膚の分厚い箇所には効かない…?
比較的皮膚の薄い、かかと周りと指先の表面のみ汗がストップしました。
一方脇は、しっかり効果が出ました。手、足に比べて範囲が狭いからか、3週間ほどで全体的に発汗が止まりました。緊張するようなシーンでもまったく汗が出る感じがしないですね。
足の治療はいまひとつですが、脇汗にはかなり効きますね。
代償性発汗なんかも出ていないので、シンプルに汗の量を減らすことができています。
痛み、刺激はある?
最後に、痛み、刺激についてですが、Dermadryは他機器に比べてやや電気の出力が強いかな?と感じます。
電圧を1mA単位で調整できるので、痛くて続けられないなんてことはありませんが、効果を得るためには、多少のピリピリ感を我慢しつつ8mA以上での治療をおすすめします。
ちなみに、↓の写真ですが、左側がサーリオの電極マット、右側がDermadryの電極板です。
mA数が同じでも、サーリオのシリコン製の電極マットに比べてDermadryの電極板から伝わる電気の方が強いです(サーリオの効果については後ほど紹介します)。
ダーマドライを3ヶ使用しての率直な感想
初期費用を抑えたい人にはおすすめ
まずDermadry(ダーマドライ)の制汗効果についてですが、上記のとおり完全に発汗を抑えることは難しいです。
初期治療が完了した後の効果の持続性も期待していた程ではなく、半永久的に1~2日おきの治療が必要と考えると少し根気がいりますね…。
とはいえ、4万円以下で購入できる家庭用機器の中では、Dermadryが断トツでコスパ良いです。
ですが僕の率直な感想としては、いずれにせよ高額な出費をするなら、より高性能なサーリオを選んでおくのが無難かなと思います。
結局続かなかったり、効果に満足できなければ高額な出費も無駄になってしまうので…(~_~;)
とはいえ、3万円台で購入できる機器の中では、Dermadryが一番コスパが高いです。
初期予算を抑えて自宅治療をしたい方にはおすすめです。
下記リンクからダーマドライの購入画面に進むと、4,000円OFFのクーポンが適用されます。
長い目で見ると「サーリオ」の方が経済的?
ドライオニック、Dermadry、Iontoderma、サーリオと主要なイオントフォレーシスは全て試したけど、サーリオ以外は効果が似たり寄ったりという感じ。
サーリオはコストがネックになるけど、効果の持続性が高いことと、消耗品が無い点で長い目で見ると一番経済的かな…?
— カンタ@多汗ライター (@acerola100) June 13, 2019
結果的に、僕はドイツ製の「Saalio(サーリオ)」に落ち着いたのですが、サーリオに乗り換えてからは週1回の治療で手、足、脇の発汗を抑えることができています。
それぞれの部位の一回あたりの治療時間も10分程度なので、1度の治療にかかる時間もDermadryの半分に時短できています。
また、サーリオが他機器に比べて優れている点は、「定期交換が必要な消耗品がない」ということ。
Dermadry、iontodermaの場合、電極板やフェルトが劣化したら交換が必要ですし、ドライオニックに至っては専用電池の交換が必要です。
家庭用イオントフォレーシス機器は、一度購入すると、先10年、20年と長く使用するものだと思うので、消耗品が無いサーリオは結果的に一番経済的なのかなと思います。
初期のコストだけネックになりますが、「施術時間の時短」「消耗品交換からの解放」の2点を考慮すると、コスパは他機器とは比べ物にならないくらい高いです。
サーリオの詳しい使用感、効果については、下記のレビュー記事でまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。
サーリオは日本の通販サイトで日本語購入できます
そんなサーリオは、日本の通販サイトから購入できる唯一の機器でもあります。
購入後のアフターサポートや、万が一の返金手続きの際を考えると、日本語購入できるサーリオは安心です。
家庭用イオントフォレーシス主要4機器比較
これまでDermadry、サーリオを含む下記4つの主要機種を使用しました。
- Dermadry(カナダ製)
- ドライオニック(アメリカ製)
- iontoderma(カナダ製)
- サーリオ(ドイツ製)
それぞれマニュアルにしたがって一定期間使用したので、参考までに比較表を作ってみました。下記の通りです。
商品画像 | ||||
商品名称 | サーリオ | Dermadry | iontoderma | ドライオニック |
用途 | 手・足・脇 | 手・足・脇 | 手・足 | 手・足 |
制汗効果 | ||||
治療時間 | 10分 | 20分 | 20分 | 30分(片手ずつ) |
電極方向 | 自動変更 | 自動変更 | 手動変更 | なし |
定価 | 89,800円 | 約38,000円 | 約43,000円 | 約25,000円 |
消耗部品 | なし | 電極板、タオル | 電極板、パット | 電池、フェルト |
注文言語 | 日本語 | 日本語 | 英語 | 英語 |
総合評価 |
※表が切れている場合は→にスクロールしてください
まとめ:Dermadry(ダーマドライ)の使い方は簡単だけど…
Dermadry(ダーマドライ)の使い方、3ヶ月使用しての感想でした。
個人的には、上記の通り「最初にドイツ製のサーリオを選んでおくのが無難かな…?」という印象です(4つ目でやっとサーリオに行きついた僕が言うのも何ですが汗)
僕自身は、サーリオのおかげでやっとスマホ等の受け渡しが気軽にできるようになったり、握手や書き物もストレス無くできるようになって控えめに言って人生が変わりました。
「自宅で気軽に治療がしたい」「手術をせずに多汗症を治したい」という方はぜひ一度家庭用イオントフォレーシス機器の効果を体感してみてください。